▼ 予章

ガウスでは、3つの地区に分かれている。
北半球は「軍事制度」、南半球は「王族制度」、そして両方に当てはまらない中央地区を「T地区」と呼んでいた。
その中の北半球では、軍事が国を管理し、軍事が人を守る。
国々を管理する代表軍事施設は

北に属しグラン=アングレーが管理する『メルリウム軍事施設』

南に属しジュンが管理する『オルゼルス軍事施設』

東に属しノルウェー=モルゼットが管理する『レンリア軍事施設』

西に属しユリア=マーテルが管理する『ユーリア軍事施設』

この代表4施設がそれぞれの区域を治めていた。
聴きは良いのだが、実際には良く無い制度であった。
軍事による戦争で権力と財産を築き上げ、一部の人間が裕福になっており、戦争に負ければ権力も財産も無くなることから、
より多くの戦力を求め「軍事制度」に『性別・年齢関係無く軍事施設に強制入会』という法案が築きあげられた。

メルリウム軍事施設管理長グランは仲の良いユーリア軍事施設管理長ユリアと一緒にこの制度を廃止させようとした。
この制度により大きな権力と財産を手に入れていたレンリア軍事施設管理長ノルウェーは、あくまで「政治が傾く」と主張しグランとユリアの意見に対し反対をした。
一方オルゼルス軍事施設管理長ジュンは争い事が何よりも嫌いな為、ここはレンリアとの関係を平行にと・・賛成も反対もせず傍観役として回った。
しかし噂ではユーリアと友好関係を持っており、もしかすると裏切り可能性も・・・っと云われている。
そのためレンリアはオルゼルスに攻撃はしないが、常に警戒をし、いつでも戦闘に入れる体勢を整えている。

この事により、メルリウムとレンリアは仲が悪く、ユーリアとレンリアでは今からでも戦争が起きかねない状態である。
その為国民が軍事にまわる事も多くなり、いつでも戦争ができるように備えていた。食材の蓄えも、それによる差別も全て酷さを増すばかり。
レンリア軍事施設管理長ノルウェーの宣戦布告発言から、他の軍事管理国からは良い軍事施設では無いと広まりつつある。



そんな状態が続き数年・・・
全ての歯車がうまくかみ合い、神話の預言が詠われる