▼ アルツレマ神話

5億年前-------まだ神と人が共存していたアルツレマ時代での事。

アルツレマ夫妻は何者かに毒を盛られ亡くなってしまう。
だが二人にはご子息が居たため大臣達はすぐに幼いアルツレマを玉座に座らせ、この世界「ガウス」の王として、神の一族「ガデス」として育てた。
幼く優しきアルツレマ大神は人との友好関係を強く求め、理想の世界を築き上げようと賢く積極的に世界を治めていた。

アルツレマ大神が15になった頃。
彼の性格は豹変してしまった・・・・東の国を戦場化せ、多くの尊い命を奪った。

人間達は激しく怒り、ガデスに反逆する事を決意する。
『非道なガデスを破滅させ人間の時代にするのだ』と人間達を率いたカインが指揮をとるが、
ガデスには翼と超人的な力を用いていた。無論、人間にはそのような力があるわけでもなく。

彼らは神に従い死ぬしかないのか・・・そんな絶望に追い込まれた時、アルツレマ大神の側近であったレディースが力を貸すと言いだしてきた。

レディースは非道な行為を繰り返すアルツレマ大神のやり方についていけないのだとカイン達に主張。
そこでカイン達人間とレディースの意見は統一し、天界へと昇りアルツレマ大神打倒に向かう。

レディースの考えた作戦とは、精霊の力「魔力」を体内に取り込んでガデス達と同等に戦える力を備え、
昼は警戒が緩いらしく、その時に攻め立てると告げた。
その作戦は完璧で有、見事にアルツレマ大神の軍勢は敗北。
玉座にはアルツレマ大神の姿が有、あっという間に人間達に抑えつけられた。

アルツレマ大神は翌日、すぐに死刑執行とされた。
レディース以外のガデスの一族は全員捕えられ、見せしめに公開処刑、最期にアルツレマ大神を処刑という形をとった。
人々の罵声や叫び声は処刑台に上がる幼きアルツレマ大神に向けられ、処刑直前にアルツレマ大神はこう云ったらしい


「我々ガデスは来世、汝等に復讐を行う。
気高き我々ガデスを裏切った事、後悔し、また服従するが良い」


金属と金属がぶつかり合う音、生々しい肉の切り裂かれる音、そして人々の甲高い歓声が響き渡たり、
その最中ガデスの一族を悲しむ様な悲痛な叫び声も木霊したという。
後の記された記録では、カインとレディースは英雄として示されている。
また悲痛な叫び声の正体はかかれておらず、科学者が「ガデスの亡霊の嘆きであろう」と解釈し、
『レグレリープリンス』と名付けた。科学者の名はいまだ不明・・・・

我、預言を詠う。ガデスは再帰し、この世を破滅へと向かわせるであろう。
悲劇を辿いしガデスが到来するか、また否か・・・
破滅へ行くか、はたまた救世するかは「そのガデス」にかかるであろう。